ニンジン
ニンジンには大きく分けて、紅色が鮮やかな本紅金時のように細長いのが特徴の東洋種と、一般的によく見かけるオレンジ色に近い西洋種の2系統があります。西洋種のほうが多くの土壌環境に適応しやすいため作りやすいということで、世界各地に広まりました。
また、東洋種は長くて掘り上げが大変という面からも、西洋種の系統の品種を選ばれることをおすすめします。
ニンジンには、種をまく時期によって「春まき」のものと「夏まき」のものとがあります。夏まきのものは、7月から8月上旬にかけて種をまきます。収穫される時期は、11月から翌年2月頃までとなっています。
生育に良い気温は18度から20度となっていて、比較的涼しいところでよく育ちます。家庭菜園でも心配はありませんが、畑とプランターでは育ちやすい品種が異なってきます。
畑での栽培には向陽二号、夏蒔鮮紅五寸、陽明五寸、黒田五寸など大きいものが適しています。プランターやコンテナでの栽培であれば、ミニニンジンのピッコロがおすすめです。
ニンジンの種は吸水力がありますので、乾燥させないように注意しなければなりません。頻繁に水をあげるのではなく、敷きワラで保護しておくと良いかも知れません。本葉が2枚になったころに雑草をとったり、込みすぎているところを間引きます。
最初の間引きが終わったところで、間に化成肥料を追肥して土寄せをしておきます。2回目の間引きは、本葉が5、6枚になったころに行います。根が見えたら緑色にならないように土寄せし、根がもっと大きくなってから収穫します。